北海道ホープランドの放牧豚、「蝦夷豚」

北海道ホープランド「蝦夷豚」

20年ほど前に友人と行ったイギリスでの農業研修。
イギリスでは大規模な畑作農家が小麦や馬鈴薯などの畑輪作の一作目として放牧豚を飼養していたのです。
近くに人間が来ても恐れる様子もなく、興味津々と鼻を寄せてくる豚たちを飽きずに見ていたのを思い出します。

ヨーロッパでは動物福祉の考え方が発達していて、ストレスがない伸び伸びと楽しく暮らせる環境で飼養された家畜が消費者から求められるとのこと。

豚たちが広い牧草地を元気に飛び回っていたイギリスでの風景が強烈に印象に残り、当農場でも土作りや緑肥を基本に畑作物数種類を組み合わせた輪作を行ってきたのもあって、いつか広い畑を手に入れることが出来たらぜひ放牧豚を飼養したい!と決意したのが始まりでした。

5年前に自宅近くに広くて安価な土地を手に入れることが出来、幸運にもその畑には畜舎や倉庫など放牧豚に必要な建物が数多く設置されており、すぐ隣にある30haの放牧地も使用できることになったのです。こうして長年構想を温めてきた放牧豚を20年目にして実現することができ、今では常時400頭以上の放牧豚を飼養するにいたっています。