北海道ホープランドの放牧豚、「蝦夷豚」

北海道ホープランド「蝦夷豚」

一般に市販されている豚はきわめて短い期間に太らせるため、温かい室温で運動をさせずに、たっぷりの栄養価の高い配合飼料を与えて肥育し、生後6ヶ月ほどで出荷されます。
病気に極めて弱いため外界と隔離して完全な無菌状態で肥育するが病気は完全には防げず、抗生物質なども多用しなければならないのです。

蝦夷豚は春先に生まれ、夏の暑さを過ごして徐々に寒さに慣れるため、冬に強く厳寒期でも元気に走り回ります。
そのため蝦夷豚の体毛は太くたくさん生えてくるのです。
ただ、子豚は寒さには弱いので、冬には出産させないように気をつけていることと、生後3ヶ月までは外には出さずに、20度に加温管理された子豚小屋で育てています。

冬は寒さに耐えられるよう穀物の給与量を増やし脂肪をつけるとともに肉質向上のために、ゆくゆくは穀物も自社農場での生産を考えております。

1.放牧場の広さ
出来る限り広い畑で放牧し、最低でも生後6ヶ月以上1,000u当たり5頭以下とする。
2.エコフィード
出来る限り自家製や地域の農産物を飼料とする。リサイクルできる飼料を使用する場合は、原材料の判明しないもの、種々混合されている小売店の弁当の残りなど、生産履歴に疑義が生じるものは使用しない。
3.衛生的環境の整備
病害虫蔓延防止、異物誤植防止のため牧場内は常に清潔に保つ。
4.逃走防止
近隣の畑作農家に迷惑をかけないよう、逃走(脱柵)しないよう2重、3重の逃走防止対策を行う。
5.十勝型動物福祉
ヨーロッパでは先進的に取り組まれている「動物福祉」を研究して「十勝型動物福祉」を確立する。

北海道ホープランドでは、十勝の広い大地の中で充分な水と、低農薬、減化学肥料で栽培した牧草や馬鈴薯、南瓜、野菜など、主に地元産農産物を充分に食べさせて伸び伸びと育てる安心安全な美味しい豚肉の供給基地を目指し、かつ厳しい冬の寒さの中でも元気に飛び跳ねて育つたくましい「十勝放牧豚」のブランドを目指しています。